わたこう、永遠の旅に出る

我が家に2泊していたわたこうが「行かなきゃ」と言い、突如家を出ていった。

 

 

 

 

俺は急いでわたこうを追いかけた。

 

 

 

 

そして謎のバスターミナルに辿り着いた。

 

 

 

そこには時刻表を見るわたこうと、なぜか谷くんがいた。

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「…谷くん?」

 

 

 

「聞いたかコウイチ?わたこうもう行くんだってよ」

 

 

 

「行くって…どこに?」

 

 

 

 

 

 

 

話を聞くとわたこうは同じ街へ行くことは絶対にない一方通行のバスに乗るらしい。

 

 

 

 

 

それはつまり、俺たちとの永遠の別れを意味していた。

 

 

 

 

「いいのかよ谷くん!」

 

「おいコウイチ、最後くらい笑って見送ろうぜ」

 

 

 

 

そういう谷くんはめちゃめちゃ泣いていた。

 

 

こんなに泣いた谷くんを見たのは、小学3年の頃、掃除中に階段から落ちて腕を折って泣いた時の谷くんぶりだった。

 

 

 

 

 

 

「俺、やっぱり笑って見送るのなんて無理だァ」

 

 

そう言った谷くんの顔は涙でびしょ濡れだった。

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「じゃあなクズども!」

 

 

わたこうはそう言って去って言った。

 

 

 

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わたこう、感動をありがとう!

 

 

 

 

 

そんなことより谷くんと焼肉に来てまーす✌️

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